①『ゲームゲノム』は動画配信サービスで未配信!
この番組は元々好きだったのでオファーをいただけたこと、そして大好きな「ライフ イズ ストレンジ」の回に参加できたことが何よりもうれしかったですね。でも、個人的な反省点としては「ゲームゲノム」に合わない大きすぎる声量でしゃべっちゃったことかな(笑)それだけ好きな作品を皆さんと熱く語りあえたことに興奮した証拠でもあるんですが、“巻き戻し”ができるなら…でも人生は“やり直せない”ですから(笑)特に今回は、人生とぴったり重ね合わせられるようなテーマでした。MCの三浦大知さん、ゲストの最上もがさんが、それぞれの価値観でプレイ体験の答え合わせをしているような時間で…ゲームって本当に性格が出るんだなって。一方、我々はもう自分の選択が子供や家族といった近しい存在にダイレクトに影響する世代でもあると思うんです。その重みというか、責任についてゲームを通して深く話せたことがとても印象深かったです。
番組の取材後記を連載中!放送にあわせて全10回を予定していますので、ぜひチェックしてください!詳細は【ゲームゲノムnote】から!
大変光栄なオファーをうれしく思っております。ゲームというと、ついつい「ゲームばっかりして…!」とマイナスのイメージに捉われがちなのですが、ゲームにはとってもプラスの面があることや、ゲームをきっかけに素敵なことが起こる、そんなことをお伝えできたらと考えております。「ゲームゲノム」のオリジナル楽曲にはゲームで繋がる心、人間関係、未来、そんなことを考えながら作りました。私自身が持っているゲームに対する愛や思いやたくさんの思い出が音符になってくれているんじゃないかなと思っています。
2022年12月7日放送の『ゲームゲノム』は、田起こし、田植え、稲刈り、精米まで、実際の農家と変わらぬ工程で米作りに取り組む異色のゲーム「天穂のサクナヒメ」を特集で、ゲストに山里亮太、なる、こいちが出演!
ゲームを文化・作品として捉える番組コンセプトがとても興味深く、前回MCとして参加させていただきました。作品の魅力を深掘りするだけでなく、開発者の方の頭の中をのぞかせてもらえるような特別感、そして価値観がアップデートされていく感覚……まさに“ゲーム教養番組”として学びが多かったです。そして今回10月から新たにシリーズ放送ということで、引き続きMCをつとめさせていただくことになりました。私自身、プレイしてきた作品もあれば通ってこなかったタイトルもありますが、ゲームという文化の新たな側面とゲームの成り立ちを知ることができる番組として「ゲームゲノム」をお届けできればと思います。
今回、自分が10年前に作った「TOKYO JUNGLE」のことを取り上げていただいたわけですが、収録で三浦さん、髙橋さんとお話していく中で、当時のことを様々思い出し、感慨深かったですね。それが時を経て、番組で掲げたテーマで「Stray」という素晴らしい作品と繋がれたことも貴重な体験でした。さらに、今も新たなゲーム作りをしている中で、チームに加わってくれる若いクリエイターが偶然にも「TOKYO JUNGLE」に影響を受けたと話してくれることもあります。こんな風に、かつての挑戦が“ゲームゲノム”として次なる作品に繋がっていくーそうやってクリエイター同士で遺伝子を受け継ぎながら、プレイヤーの皆さんにもっと面白いゲームをこれからもお届けしたいと思っています。
私たちの<ゲーム作りへのこだわり>を丁寧に取り上げていただけたこと、そして今まで受けてきた取材ではお伝えできていなかった内容もあったので、とても貴重な体験でした。本田翼さんは、“ホラーゲームは苦手なジャンルで…”とおっしゃっていたのですが、ゲームそのものへの愛のある視点で魅力を発見してくださいましたし、三浦大知さんは、「バイオハザード」で大切にしている【恐怖の緩急】という部分を、ご自身が突き詰めている“ダンスの表現手法”に重ねて分析されていたことに感銘を受けました。この番組は、実際のゲーム映像を使っての解説に加え、スタジオのクロストークで深掘りをしていくスタイルが新しいゲームの伝え方だと感じましたね。その上で、ゲームは実際に遊んで得られるプレイ体験―そしてそれはプレイヤーの皆さんひとりひとり異なるものであってほしいとも思います。その1つの解釈として「ゲームゲノム」ならではのアカデミックさのようなものが視聴者の皆さんに届いてくれれば幸せです。
いつも「ゲームゲノム」をご覧いただき、ありがとうございます!そして、このnote『ゲームの遺伝子解析記録』をお読みいただいている皆さんも、改めて御礼を申し上げます。この連載では、番組本編では惜しくも入らなかった要素や企画に込めたディレクターたちの思いを綴つづったものになっています。ゲーマー的な表現になりますが、“追加DLC(ダウンロードコンテンツ)”としてお楽しみいただければと思います。あ、挨拶が遅れました…「ゲームゲノム」の総合演出を務めております、ディレクターの平元慎一郎です。今回は、【番外編~「ゲームゲノム」はこうして作られる!~】と題しまして、これまで放送された各回における制作の裏側を、総合演出としての目線でお伝えできたらと考えています。
ゲームクリエイターは常に新しい面白さを追求しなければならないので、「~に似てる」と言われることを極度に恐れています。そういう意味で、表面的にゲノムを引き継ぐことは意識的に避けています。しかし、あまりにも独創的な物を作ってしまうとユーザーに受け入れてもらえません。その細い道を上手く歩けた作品たちがゲームゲノムで取り上げられているように思えます。『ロマンシング サガ2』がその一つに選ばれたことは光栄ですし、そういう作品として捉えてくれたプレイヤーの皆さんに感謝したいです。金子さん、三浦さんとお話する中で、これからも面白いゲームを作りたいと改めて思わせてもらいました。
①『ゲームゲノム』は動画配信サービスで未配信!
と、思い出していけば「ゲームの番組ならではのこだわりポイント」は山のようにあるのですが、本当にキリがないのでこのあたりにしておこうと思います。『ゲームゲノム』は、扱う作品を知らない、プレイしたことがない人にもその魅力や奥深さを伝えることを一つの目標にしていますが、一方で作品を愛している方々が「それそれ」とか「なるほど」と気づいてもらうような番組作りも目指しています。もちろんそれは各回で掲げているテーマ(我々はそれを“ゲームゲノム”と呼んでいます)や出演者の方々のクロストークの中での気づきが第一ではあるのですが、VTRの映像やスタジオセットに飾ってある小道具、選曲に至るまで“ゲームゲノム・イースターエッグ”を散りばめています。これまでの放送も、終盤のラインナップの中でも是非そうした部分にも注目してもらえるとうれしいです。