ゲームゲノム 動画
ゲームクリエイターは常に新しい面白さを追求しなければならないので、「~に似てる」と言われることを極度に恐れています。そういう意味で、表面的にゲノムを引き継ぐことは意識的に避けています。しかし、あまりにも独創的な物を作ってしまうとユーザーに受け入れてもらえません。その細い道を上手く歩けた作品たちがゲームゲノムで取り上げられているように思えます。『ロマンシング サガ2』がその一つに選ばれたことは光栄ですし、そういう作品として捉えてくれたプレイヤーの皆さんに感謝したいです。金子さん、三浦さんとお話する中で、これからも面白いゲームを作りたいと改めて思わせてもらいました。
――本日(2022年12月21日)には、最終回となる10回目の『ゲームゲノム』が放送されます。取り扱う作品は『TOKYO JUNGLE』と『Stray』ということで、ちょっと不思議な組み合わせですよね。動物つながりはわかるのですが、メーカーやジャンルも異なるので。ぜひ見どころを教えてください。
NHKは、10月15日22時45分からゲーム教養番組「ゲームゲノム」を放送します。本番組は同局初となる“ゲーム教養番組”で、MCを本田翼さんが務め、特別ゲストには星野源さん、そしてコジマプロダクションの小島秀夫監督が出演し、『DEATH STRANDING』を深掘りしていきます。
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平元NHKとして正式に、何か決まっていることをお伝えできる状況ではないのですが、僕たち制作班としては、シーズン2と言いますか、新たな『ゲームゲノム』を作りたいという気持ちは強く持っています。
2021年12月3日に行われたオンライントークイベント「ゲームゲノム・コンティニュー」のダイジェスト動画・第2弾!昨秋、NHK総合で放送された「ゲームゲノム」に出演したゲームクリエイター・小島秀夫さんを招き、番組の企画・制作を担当した平元慎一郎ディレクターと白熱対談。さらにゲーム業界を目指す専門学生や大学生がリモート参加し、小島監督に直接インタビューも。第2弾は、“ゲームクリエイター・小島秀夫”を作った体験や影響を受けたカルチャーについて迫ります。
てことで、ゲームゲノムのパイロット版のウラ話のインタビューだそうです!
平元生まれた時代や場所も異なるアニマルゲームを、『ゲームゲノム』という番組の目線で捉えたときに、それぞれ重なっている部分もあるし、当然重なってない部分もあって、比較してみるとおもしろいんじゃないかということに、企画段階で手応えを感じました。実際に、番組で実現したかった古今東西のゲーム論みたいなことを、ひとつ体現できた回になったんじゃないかなと感じています。
正直に言うと、当初想定していた放送のラインナップとは、順番が少しだけ入れ換わりました。ただ幸いにも、『ゲームゲノム』は毎回テーマが独立していますし、前後の関連性がない番組なので、視聴者の方にはあまり影響がないので大丈夫かなとは思っていましたけど、裏ではいろいろとやりくりをしていたんですよ。
私たちの<ゲーム作りへのこだわり>を丁寧に取り上げていただけたこと、そして今まで受けてきた取材ではお伝えできていなかった内容もあったので、とても貴重な体験でした。本田翼さんは、“ホラーゲームは苦手なジャンルで…”とおっしゃっていたのですが、ゲームそのものへの愛のある視点で魅力を発見してくださいましたし、三浦大知さんは、「バイオハザード」で大切にしている【恐怖の緩急】という部分を、ご自身が突き詰めている“ダンスの表現手法”に重ねて分析されていたことに感銘を受けました。この番組は、実際のゲーム映像を使っての解説に加え、スタジオのクロストークで深掘りをしていくスタイルが新しいゲームの伝え方だと感じましたね。その上で、ゲームは実際に遊んで得られるプレイ体験―そしてそれはプレイヤーの皆さんひとりひとり異なるものであってほしいとも思います。その1つの解釈として「ゲームゲノム」ならではのアカデミックさのようなものが視聴者の皆さんに届いてくれれば幸せです。
今や映画や音楽、文学と同じく世界中で愛される文化となったゲーム。番組では人々の心に刻み込まれてきたゲーム独自の魅力を“ゲームゲノム”と定義し、その奥深さをゲーム好きとしても知られる本田翼さんをMCに掘り下げていきます。初回では先日ディレクターズカット版も発売された小島秀夫監督の『DEATH STRANDING』取り上げ、小島監督自らも特別ゲストとして出演し、その魅力や作品に込めた思いなどが語られるということです。同作のファンでもあり、自身の楽曲も作中に使用されている星野源さんも特別ゲストとして出演します。
今回、自分が10年前に作った「TOKYO JUNGLE」のことを取り上げていただいたわけですが、収録で三浦さん、髙橋さんとお話していく中で、当時のことを様々思い出し、感慨深かったですね。それが時を経て、番組で掲げたテーマで「Stray」という素晴らしい作品と繋がれたことも貴重な体験でした。さらに、今も新たなゲーム作りをしている中で、チームに加わってくれる若いクリエイターが偶然にも「TOKYO JUNGLE」に影響を受けたと話してくれることもあります。こんな風に、かつての挑戦が“ゲームゲノム”として次なる作品に繋がっていくーそうやってクリエイター同士で遺伝子を受け継ぎながら、プレイヤーの皆さんにもっと面白いゲームをこれからもお届けしたいと思っています。
古今東西の名作ゲームを取り上げ、作品の魅力を深堀りする。今回は「ペルソナ5」。野田クリスタル、開発者の橋野桂を迎え、心の世界で悪と戦うRPGのだいご味を熱く語る
ゲームを「文化」として捉え、名作の魅力を深堀りする教養番組「ゲームゲノム」。作品を徹底分析したVTRをもとに、ゲームを愛する豪華出演者たちが語りあう。今回取り上げるのは「ペルソナ5」。開発者の橋野桂、作品のファンである野田クリスタルを迎え、人の心の中に入る特殊な力を持った高校生が、悪人たちと心の世界で戦う「心のRPG」のだいご味を熱く語る。橋野がゲームに込めた、現代の若者たちへのメッセージとは?
たとえば、パイロット版の『デス・ストランディング』では“繋がり”をテーマに扱いましたが、別の作品で“繋がり”をテーマに番組を制作することもぜんぜんありえると考えていて。そうなったときに、『デス・ストランディング』の“繋がり”と別の作品の“繋がり”の違いはなんだろう、と。それぞれ得られる体験があって、同じ“繋がり”というテーマでも、作品論や文化論の違いを明確にできると思います。本数を重ねていけばいくほど、比較がよりおもしろくなっていくような番組像が『ゲームゲノム』で目指したいところではありますね。
『ゲームゲノム』という番組のことがまだよくわかっていない中でも、切り口がおもしろかったり、その作品から唯一無二の要素を見出していたりする企画はいいよねという話になりました。ほかにも、まだフワッとしているけど、担当ディレクターに話を聞けば、形になりそうなものも積極的に取り上げています。「こんなにも企画書を読むのがおもしろい番組はほかにはない」と感じましたね。