NHKのゲーム教養番組「ゲームゲノム」

NHKのゲーム教養番組「ゲームゲノム」

NHKは、10月15日22時45分からゲーム教養番組「ゲームゲノム」を放送します。本番組は同局初となる“ゲーム教養番組”で、MCを本田翼さんが務め、特別ゲストには星野源さん、そしてコジマプロダクションの小島秀夫監督が出演し、『DEATH STRANDING』を深掘りしていきます。

あとは10本作ってみて、まだまだ足りないなということに改めて気づいたので。シーズン2を作ることができるなら、もっといろいろな作品の『ゲームゲノム』に迫りたいですね。それに本数が増えれば増えるほど、これまで制作した『ゲームゲノム』の明度だったり、彩度だったりがよりはっきりするような気がしていて。文化、作品と言ったからには、比較できるものが増えていくほど、語れることも多くなっていくと思うんです。

ゲームを「文化」として捉え、名作の魅力を深堀りする教養番組「ゲームゲノム」。何がおもしろいのか、どうして語り継がれるのか…作品を徹底分析したVTRをもとに、豪華でゲーム好きな出演者たちが語り尽くす。レギュラー放送第1回目に取り上げるのは「ワンダと巨像」&「人喰いの大鷲トリコ」!開発者のゲームクリエイター上田文人を迎え、作品の大ファンである本田翼、山田孝之が「孤独と生命」について熱く語る。

「ゲームは文化だ」。今回は伝説のRPG「ロマンシング サガ2」を取り上げる。圧倒的な存在感のボスキャラやバトル中に新たな技をひらめく斬新なゲームシステム、そして壮大な歴史を紡ぐ物語など、多くのプレイヤーを魅了してきた。MCの三浦大知が、シリーズファン歴30年のミュージシャン・俳優の金子ノブアキと、ファンから河津神と慕われる開発者の河津秋敏とともに、ひらめきで歴史を作るゲームゲノムを徹底解剖する。

NHKのゲーム教養番組「ゲームゲノム」。その次回放送回にて、『DARK SOULS(ダークソウル)』が特集されます。

2021年12月3日に行われたオンライントークイベント「ゲームゲノム・コンティニュー」のダイジェスト動画・第1弾!昨秋、NHK総合で放送された「ゲームゲノム」に出演したゲームクリエイター・小島秀夫さんを招き、番組の企画・制作を担当した平元慎一郎ディレクターと白熱対談。さらにゲーム業界を目指す専門学生や大学生がリモート参加し、小島監督に直接インタビューも。第1弾は、番組放送後の反響や講評を語り合ったトークをお届けします。

私たちの<ゲーム作りへのこだわり>を丁寧に取り上げていただけたこと、そして今まで受けてきた取材ではお伝えできていなかった内容もあったので、とても貴重な体験でした。本田翼さんは、“ホラーゲームは苦手なジャンルで…”とおっしゃっていたのですが、ゲームそのものへの愛のある視点で魅力を発見してくださいましたし、三浦大知さんは、「バイオハザード」で大切にしている【恐怖の緩急】という部分を、ご自身が突き詰めている“ダンスの表現手法”に重ねて分析されていたことに感銘を受けました。この番組は、実際のゲーム映像を使っての解説に加え、スタジオのクロストークで深掘りをしていくスタイルが新しいゲームの伝え方だと感じましたね。その上で、ゲームは実際に遊んで得られるプレイ体験―そしてそれはプレイヤーの皆さんひとりひとり異なるものであってほしいとも思います。その1つの解釈として「ゲームゲノム」ならではのアカデミックさのようなものが視聴者の皆さんに届いてくれれば幸せです。

2021年12月3日に行われたオンライントークイベント「ゲームゲノム・コンティニュー」のダイジェスト動画・第2弾!昨秋、NHK総合で放送された「ゲームゲノム」に出演したゲームクリエイター・小島秀夫さんを招き、番組の企画・制作を担当した平元慎一郎ディレクターと白熱対談。さらにゲーム業界を目指す専門学生や大学生がリモート参加し、小島監督に直接インタビューも。第2弾は、“ゲームクリエイター・小島秀夫”を作った体験や影響を受けたカルチャーについて迫ります。

――それは製作者冥利に尽きますね。明日放送される10回目で最終回を迎えるということで、今後の展開が気になりますが、平元さんは今後、『ゲームゲノム』をどのように進化させていきたいとお考えですか?

ゲームクリエイターは常に新しい面白さを追求しなければならないので、「~に似てる」と言われることを極度に恐れています。そういう意味で、表面的にゲノムを引き継ぐことは意識的に避けています。しかし、あまりにも独創的な物を作ってしまうとユーザーに受け入れてもらえません。その細い道を上手く歩けた作品たちがゲームゲノムで取り上げられているように思えます。『ロマンシング サガ2』がその一つに選ばれたことは光栄ですし、そういう作品として捉えてくれたプレイヤーの皆さんに感謝したいです。金子さん、三浦さんとお話する中で、これからも面白いゲームを作りたいと改めて思わせてもらいました。

ゲームゲノムは、現代人の心に影響を与えてきたゲームを「文化」として捉え、名作の魅力を深堀りする教養番組。何がおもしろいのか、どうして語り継がれるのか…作品を徹底分析したVTRをもとに、豪華でゲーム好きな出演者たちが作品を語り尽くします。

今や映画や音楽、文学と同じく世界中で愛される文化となったゲーム。番組では人々の心に刻み込まれてきたゲーム独自の魅力を“ゲームゲノム”と定義し、その奥深さをゲーム好きとしても知られる本田翼さんをMCに掘り下げていきます。初回では先日ディレクターズカット版も発売された小島秀夫監督の『DEATH STRANDING』取り上げ、小島監督自らも特別ゲストとして出演し、その魅力や作品に込めた思いなどが語られるということです。同作のファンでもあり、自身の楽曲も作中に使用されている星野源さんも特別ゲストとして出演します。

たとえば、パイロット版の『デス・ストランディング』では“繋がり”をテーマに扱いましたが、別の作品で“繋がり”をテーマに番組を制作することもぜんぜんありえると考えていて。そうなったときに、『デス・ストランディング』の“繋がり”と別の作品の“繋がり”の違いはなんだろう、と。それぞれ得られる体験があって、同じ“繋がり”というテーマでも、作品論や文化論の違いを明確にできると思います。本数を重ねていけばいくほど、比較がよりおもしろくなっていくような番組像が『ゲームゲノム』で目指したいところではありますね。

ゲームゲノムの『ダークソウル』特集回は10月26日23時00分から放送予定です。

今回、自分が10年前に作った「TOKYO JUNGLE」のことを取り上げていただいたわけですが、収録で三浦さん、髙橋さんとお話していく中で、当時のことを様々思い出し、感慨深かったですね。それが時を経て、番組で掲げたテーマで「Stray」という素晴らしい作品と繋がれたことも貴重な体験でした。さらに、今も新たなゲーム作りをしている中で、チームに加わってくれる若いクリエイターが偶然にも「TOKYO JUNGLE」に影響を受けたと話してくれることもあります。こんな風に、かつての挑戦が“ゲームゲノム”として次なる作品に繋がっていくーそうやってクリエイター同士で遺伝子を受け継ぎながら、プレイヤーの皆さんにもっと面白いゲームをこれからもお届けしたいと思っています。

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